「引っ越しの時、神棚の移動はどうすればいいんだろう?」
神棚を祀っている家庭だと、このような悩みが出てくると思います。
神棚どうやって新居に移動させれば良いのか、なにか注意した方が良いことはあるのか、疑問は絶えませんよね。
日常で神棚を動かすことはありませんし、いざ引っ越しとなって時に困ってしまうことも多いでしょう。
そこで今回は、引っ越しで神棚を移動させる手順と注意点について説明します。
手順と注意点さえ押さえていれば、安心して引っ越しをすることができます。神棚が家にある方、引っ越しを予定している方はぜひ、参考にしてください。
もくじ
引越しで神棚を移動させる手順
神棚は、神社からいただいたお神札を祀る場所です。
神聖なものであり、移動の際には正式な手順を踏む必要があります。なので、引っ越しで移動させる時は、他の荷物とは異なる手順で運び出すようにしましょう。
1.現状を写真に収める
神棚は意外と複雑な作りをしています。引っ越した後、組み立てる時に「どういう配置だったか?」と悩んでしまわないために、最初に現状の写真を撮っておきましょう。
また、万が一引っ越しで傷や破損が生じた場合、引っ越し業者に補償を請求するための証拠にもなります。
2.魂抜き(閉眼供養)を行う
神棚には神様の魂が宿っています。なので、移動する前にその魂を抜く必要があります。この作業のことを魂抜き(閉眼供養)と呼びます。
魂抜きをする際は、まず地元の神社を参拝し、神様に引っ越しすることを伝えます。その後、神主に家に来ていただき、神棚から魂を抜いてもらいます。
ただし最近は、魂抜きを行わずに参拝のみするというパターンも増えてきているようです。
参拝のみでも失礼には当たりませんので、時間的、金銭的余裕がない方は参拝で神様に報告をするだけでも構わないでしょう。
3.梱包する
魂抜きが終われば、神棚を取り外すことができます。原則として、神棚の取り外しは、家中の荷物を全てトラックに積み込んでから行いましょう。
まず初めに、未使用の乾いた布などで神棚をきれいに拭きます。そして、お神札を神棚から取り出しましょう。
このお神札は、和紙や白い札に包んで厳重に保管します。引っ越しの最中に傷ついたり汚れたり上に物を置いたりしないよう気をつけてください。
お神札を取り出したら、神棚を壁から取り外します。
また、神棚には細かい部品がたくさんあります。一つ一つ丁寧に外していき、なくさないように管理してください。部品がついたまま梱包してしまうと、神棚が破損する原因になります。
最後に神棚を移動用の箱に収納します。ダンボールではなく専用の箱に詰めるのが一番です。
移動中に壊れないよう、箱の中に緩衝材なども入れるのをおすすめします。
4.新居に設置して、お神札を納める
無事新居に運ぶことができた神棚を取り付けます。この時、他の荷物よりも先に、一番最初に取り付けるようにしてください。引っ越し前に撮影した写真を参考にして設置すると良いでしょう。
また、神棚を設置したあとは、新居の近くの神社を参拝しましょう。住む土地が変わると、祀る神様も変わります。新居近くの神社で新しいお神札をもらい、神棚に収めましょう。
神棚を引越しで移動させるときの注意点
ここからは、神棚を引っ越しで移動させる時の注意点について解説します。
最後に運び出し、最初に運び込む
先述しましたが、神棚は前の家から最後に運び出し、新居には最初に運び込みます。
運び出す際は、神棚を取り外す前に家に荷物が残っていないかを確認しましょう。そして、運び入れる時に一番最初に移動できるように、トラックに積み込むか、または自分で持って移動するようにしてください。
梱包を丁寧にする
神棚は神聖な物です。移動中に傷ついたり破損したりしないよう、最新の注意を払って梱包しましょう。
箱に詰める際は、神棚専用の箱を使うと安心です。
神棚専用の箱がない場合も、なるべくきれいな箱を用意して、緩衝材などを使うようにしてください。
もし、トラックでの運搬が心配なら、自らの手で移動させるのが一番です。あなたが最も安心できる方法を選ぶのが良いでしょう。
吉日を気にする必要はない
神棚を移動させる日は吉日の方が良いのか、と気にする方もいるでしょう。
答えとしては、神棚を移動させる日は吉日である必要はありません。
神棚の引っ越しで重要なのは、なるべく早く新居に移動させることです。前の家に放置するのが一番良くないので、吉日は気にせずに移動させてください。